2週目の動向
トーメンターは更に調べものをする
「強い魔法少女魔法についても知りたいわ。誰か一人教えて頂戴」
『魔法少女名:ナイア。
魔法:変身魔法
顔や形や服装や身長やら自在に変えられる。使いこなせば無機物や動物などにも変身できるようになる
(なんにでも変身できる。効果時間は最大11時間)』
「へぇ。凄い魔法ね!もっと教えて、叡智さん」
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旦那様に教えて貰った技を練習する。確か名前は『飯綱落とし』だったかしら。
それからしばらく練習し、だいぶ実践で使えるようになった。
「旦那様。見ていて下さい。私、必ず勝って見せます。」
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「ねぇ、クイーン。色々おしえてくれてありがとう。もう少し教えてくれるか?」
「えぇ。構わないわ」
「ありがたい。なんせ、まだ分からないことだらけだからな。お礼といっちゃあなんだが、一部だけ俺の身体に彫られている魔法少女の歴史を見せてやるよ。ちょっと待ってろ」
~数分後~
「スマホで撮った。ほら」
「ありがとうございます。少し調べさせておきますね」
「いいぜ」
そうして、二人、国家の秩序と犯罪者は語り続けた。
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最近の科学技術の発展はすごい。
なんせ今も機械換装を外して生身パーツに入れ替えて映画館で映画を堪能できているのだから。このパーツだと戦闘行為に少し支障が出るが、それでも、生身の頃にできなかったこともできるようになって嬉しい。
さて、次は何をしようか。
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~メンタリスト視点~
あれは...他の魔法少女か?まずいな。今ここで戦闘がおこっても私に勝機はないな
「ねぇ。ちょっといいかい?」
ばれたか。まずは相手に好印象を与える方向でいこう。
「初めまして。私はトーメンターという者だ。私はあなたと戦う気はない」
「俺はハングドマンという。よろしく」
ふむ。どうやら向こうも敵意は内容だ。なら、もう少し踏み込んでみるか
「良かったら情報交換をしないか。とはいっても正直私が持っている情報は少ない。その代わり君が欲しいものを渡そう。どうだい?」
「う~ん。俺は構わないよ。」
日本人はお人よしが多いと聞いていたがまさか本当だったとは。
「それでは、あなたに私たちに伝わるおまじないをかけて差し上げよう。ついてきてくれ」
「?分かった」
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とある個室にて
「今からおまじないをかけるのに必要なお香を炊くけどこれにはリラックス効果もあるから楽にしててくれ」
「あぁ。分かった。よろしく頼む」
......
いや~まさか成功するとは。
彼に『おまじない』をかけるために使ったお香は魔法少女といえど、短時間は催眠状態に入る特殊なお香だからな。
幸い私は幼い頃から使われていたから耐性は出来ているからな。
そして私は、左手の小指を契約の指としてハングドマンと魔法を使った契約を行った。
内容は
警戒を解き、あらゆる状況で「約束」に頼る選択肢が入るよう誘導(自分の価値の底上げ)すること。
また情報アドバンテージを保持するため、ハングドマンは他者がメンタリストの魔法を探るのを阻止するべきだと無意識に思考するようになること。
そうしてそれらの条件を洗脳状態の彼に同意させて結んだ。
~数分後~
「ん。あれ、眠ってたのか?」
「目が覚めたかい。どうやら疲れていたみたいでねリラックスしている間に眠っていたようだ。おまじないは終わったよ」
「そうか。おまじないをありがとう」
「いえいえ。友好の印だと思ってくれたらいいよ。それじゃあ、情報交換を始めようか...」
そうしてメンタリストの策略に嵌ったことを知らないハングドマンはこれからどうなっていくのか...
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夜:とある歴史記念館
一人の女性が記念館を歩く。時たま警備員に拳銃を向けられてもその女性は彼らに一言、ある時は
「あなたの足元の床。まるで一つの絵のようね」
というと彼らの足元が爆発して下半身がなくなり
あるときは
「あなたの南蛮服にある紋。まるで絵のように綺麗ね」
というと、ワッペンが爆発し死んでいった。
そうして彼女、ガラシャは様々な芸術品を回収し出て行った。
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翌朝
「次のニュースです。〇〇歴史記念館にて何者かが侵入し、複数の展示品が盗まれ、死亡者〇〇人。重軽傷者〇〇人の被害が発生しました。次のニュースです。...」
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ふう。ハングドマンとの契約でとりあえず奴の脅威度は下がったが、一応警戒しておこう。おや?あの『赤色のくせっけな髪のひらひらした少女服の幼女』も魔法少女か?
「おいそこの子どもよ。少しいいかい?」
「え、えぇ。い、いいですよ」
「私はメンタリスト。魔法少女だ。君は?」
「わ、私は『ウィンドキリング』よろしく?」
武器は持っていないし、体格的にも私に分がある。これなら少し強気に出ても大丈夫か?それに魔法少女名も子どもらしく安直だ。これも情報の一つとして貰っておこう。ただ、彼女の動きには気を付けておこう
「ウィンドキリング。良かったら少し情報交換をしないか?」
私はハングドマンから教えて貰った情報もある。少しくらい嘘を混ぜて渡してもこの子にはすぐには分かるまい。
「うん。いいよ」
そうして情報交換を行った後、二人は別れていった
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....とある路地を一人、魔法少女が歩いていく。
「あの情報。あの目の動き、仕草、少し嘘が混じっていたなぁ。けれど内容的に完全にすべて嘘ってわけじゃなさそうだし、どちらかというとブラフ。舐められちゃったなぁ」
魔法少女の姿が赤色のくせっけな髪のひらひらした少女服の幼女の姿から長身イケメン綺麗な肌綺麗なスラッとしたロングなサラサラヘアーにあちこちに苦悶の表情をしている顔のような何かがついた軍服に変わり
「まぁ彼女の見た目からあの姿の方が油断すると思ったのは正解みたいだったようだけど。名前は...あの『風刃』の魔法少女名を使ったけど、勘違いしてくれたようで助かったよ。それに、調査している中でかなりの情報も分かったしね。」
「それじゃあカフカ。行こうか」
それにしても、今回は初参加者が多いな。まぁ。その分情報にアドバンテージができるからいいけどね...
そうして『ナイア』は妖精カフカと共に闇に潜んでいく。
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ウィンドキリングについても少し情報交換もしたし、さて次はどうなるかな?
「すみません。少しいいですか?」
わたしかな?
「はい。どうしました?」
「我々は目的地を見失ってしまった。私は星をここまで導かれた。あなたと同盟を結びたいと我々は思う」
なんだこいつは急に意味不明なことを言ってくるなんて。
しかし、同盟か。悪い話ではないな
「分かった。とりあえず3日は同盟関係となろう。こっちとしても少し困惑してるんだ」
「了承した。それで構わない」
そうして、期間限定の同盟が結成された
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「本戦前に少しは魔力補給出来たかしらね?」
基本的に殺して魂を喰らうのが一番効率がいいのですがそれをすると目立ってしまうので、次に効率がいい生気のおこぼれを貰うのが安定しますのよねぇ。
後は魔力を含む薬草で作る煙草もあると相乗効果でより補給できますのよねぇ。
いつもの補給場所は売春宿の裏手でこっそり回収するのがいつものスタイル。
さて、と。参加者は一体どれだけなのかしらね。『今回の』魔法少女大戦は
『キュオ~ン』
「こらキョン。あなたが鳴くとバレてしまいますのよ。静かにして下さいまし。まったくもう。」
そしてわたくしは霊草で作った巻きたばこに着火魔術で火を着け吹かしながら
このどこかおぞましい違和感の原因について考え込む。
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夜・繁華街裏路地
「なぁ。ちょっといいじゃねえかよぉ。俺達とタノシイ事しようぜぇ」
不良3人が銀髪の女性を囲んで絡んでいる。
(こいつ金持ってそうだしタノシンダ後金とか金目のもの奪ったら一生くらせそうだし逃がしたくないな)
(安心しな。ここは人が滅多に通らねぇ。逃げようにもこうやって囲んでんだし、対処できる)
「хлопотный(面倒臭い)」
「あぁ?いまなんt」
ごとっ
絡んでいた不良の首が落ちる。
「まったく。腐ったら困るな。」
「ひ、ひひ、人ごr」
女性、アナスタシアまたの名をザミェルザーチは呼び出した鎌をそのまま振り反対側にいた男の首を刎ねる。
そして最後の一人は腰を抜かしているようで一歩も動かなかった。
「た、助け」
首狩り鎌を振り下ろし脳天に突き刺す。
「...これで人間を喰う奴等の肉食用のエサは準備出来た。さて、次は生気を吸ったり、他の物を喰う用か」
「.....とりあえず運ぶか」
「『生贄は鼠6匹なり』『ミルクをやるから手伝いなさいホブゴブリン。数は3匹必要なりて』」
彼女が魔法を使用すると3匹のホブゴブリンが現れ、ザミェルザーチの指示を待つ。
「その餌たちを指示する場所まで運んで扉を閉めておきなさい。あそこは祖国並みに寒かったし食べ物も凍ってたから保存に役立ちそうだったしね。偶然いた人間は全員そいつらと同じようにしたけど」
「運んで閉めたら帰っていいわ。報酬はこのミルクよ。それじゃあお願いね」
そしてミルクを貰ったホブゴブリン達は死体たちを指示された場所まで運んでいく。
その様子をある程度見守った後、ザミェルザーチは次のエサの調達に行く。
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「おや、更に来たか。転送系か転移系の魔法少女を使ってきたようだな」
「お疲れ様です。ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン殿!」
「我ら対魔法少女艦隊4番隊到着しました。ご命令を」
「うむ。ご苦労。一時待機しておけ」
「了解しました。では、私はこれで」
そうして彼が出ていくのを確認すると、私はリラックスして私服に着替え、インスタを更新した。
「やっぱインスタは毎日更新しないと駄目じゃんね~」
あと、今日は配信もしようっと
~数分後~
「水兵の皆?元気?この私、アーサー元帥はちょー元気だよ~。今日はねぇこのゲームを実況するよぉ」
~数時間後~
「今日の配信は終わりっ。次の配信をお楽しみに~じゃあねぇ~」
そして私は配信カメラを切った後ふと目に移った軍服を見ながら
「また、戦いの準備は進む。さて、どう転んで始まるかな?」
そう呟き、そうして私は仮眠をとろうと目をつむった。
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アーサー元帥の名前のきっかけ
本名のキャリヴァーンから、キャリヴァーン→カリバーン→アーサー王伝説→アーサー王
総帥は王と同じくらい軍で偉い役職→元帥